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TAKE 6

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原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO

他の追随を許さないハーモニー、緩急に富むステージング、「これが聴きたかった!」的選曲と「これが聴けるとは!」的選曲の共存、フレンドリーなステージ展開--------金字塔的ファースト・アルバム『TAKE 6』の発表からもう37年が経った今も、TAKE 6は他の追随を許さないスーパー・ヴォーカル・グループです。彼らの、なんと9年ぶりとなるブルーノート東京公演が4月3日から始まりました。私は初日のファースト・セットに足を運びましたが、文字通りの「外気の寒さを吹き飛ばすような、熱気渦巻く超満員」でした。いかに多くのファンが、彼らの歌声を至近距離で味わう機会を待ち望んでいたかが、拍手や声援から、ありありと伝わってきました。

メンバーはクロード・マックナイト(テナー)、マーク・キブル(テナー)、ジョーイ・キブル(テナー)、デイヴィッド・トーマス(テナー)、アルヴィン・チアー(バス)、クリスチャン・デントリー(バリトン)の6人。クリスチャンが2004年に加入してからは不動の顔ぶれ、しかもクロードとマークは1980年に結成された前身ユニットからのメンバーです。まさに、長い年月をかけて、磨きに磨きあげてきた歌の世界を、彼らは目の前で届けてくるのです。

オープニングは、トラックを使用した「Back In Love」。6人は歌いながら通路を歩き、ステージに乗るとザ・テンプテーションズばりの軽やかなダンスも織り交ぜて観客を沸かせます。続いてはザ・ビートルズの「Got To Get You Into My Life」。TAKE 6はアース・ウィンド&ファイアーのヴァージョンを彷彿とさせる快活なテンポ、ファンキーなアレンジで歌いこみます。かと思えば、ファースト・アルバムに収録されていた代表曲「Get Away, Jordan」を熟成した表現で聴かせ、「Everyday I've Got」ではビッグ・バンド・ジャズ風のトラックを使って思いっきりスウィンギーに歌います。

瞬時に替わるリード・パート、幅広いコーラスの声域、ヴォイス・パーカッションやベース・ラインの効果的な使用(まるでスネアや弦ベースが鳴っているようでした)、そして「歌うことが楽しくてたまらない」という6人の表情に引き込まれているうちに、時間はあっという間に過ぎていきます。製作中であるという新作から「God Bless The Child」を聴かせてくれたのも嬉しかったですし、「Stand By Me」のような誰もが知っているであろう曲をアカペラ用にアレンジし、観客に振り付けを伝授しながら、場内一丸となって盛り上げていく演出にもエンタテインメントの醍醐味を感じました。

途中、スティーヴィー・ワンダー、ネルソン・マンデラ、アル・ジャロウ等、彼らの楽曲と縁の深い人々とのエピソードもはさみながらの、すこぶるエキサイティングなひととき。コーラスやハーモニーが大好きな方にとどまらず、これはもう、「人間の声」を愛する人すべてにおすすめしたいステージです。公演は6日まで続きます。
(原田 2025 4.4)

Photo by Takuo Sato

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【LIVE INFORMATION】

TAKE 6
2025 4.3 thu., 4.4 fri., 4.5 sat., 4.6 sun. ブルーノート東京
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